作業療法士という職業

 たまに先生と呼ばれる。リハビリの先生というと聞こえはいいが、先生と呼ばれるほど徳は積んでいない。

もちろん、認定作業療法士をはじめとした権威ある立場の作業療法士は尊敬されるに値するかもしれないが、

私を含め、とても先生と呼ばれるほどではなく、「先生と呼ばなくて大丈夫ですよ。」とたまにこちらから言うほど。

 正直、国家試験に通って、病院なり施設なりに就職すれば誰でも先生と呼ばれてしまう。自分を卑下しているわけでも無いし、担当を受け持つ以上はその方のために働くが・・・。

 なんていうかなぁ、この業界自体に嫌気がさしてるんだと思います。いつからそうなのか、気づいた時にはもう離れたいと思っていました。もちろんリハビリ中はそんなことは思っていないですが。(クレーマーの方に当たると頭をよぎりますがね)

 普通のサラリーマンとは違って役職につくこともほとんどない。長年働いていたらそういう役回りの話が来るかもしれないが、出世をモチベーションとする人はほとんどいないだろう。頑張って長く働こうと思っても、突然の異動よ。しかも所長の一存で。意見を言わず、淡々と単位をとるだけの人を周りに置きたいがために、何か言うやつは飛ばしてしまえばいいってか。質を高めるとか馬鹿馬鹿しくなってきたわ。正直、ご家族目線で言うと、口コミの悪い病院のリハビリなんて、どのセラピストに担当してもらうか運ですよ。

 出世コースがないから、 そこらへんの適当にしてるセラピストといつまでも同じ土俵で戦い続け、同じ給料をもらい続け、たまに患者さんやご家族さんにもらう温かいお言葉を栄養に次のリハビリへ・・・。

 えーっと、私このまま年を取って人生終わるの?そうはなりたくない。

投稿者 sigar

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